ノイマン(Carl Gottfried Neumann)(読み)のいまん(英語表記)Carl Gottfried Neumann

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ノイマン(Carl Gottfried Neumann)
のいまん
Carl Gottfried Neumann
(1832―1925)

ドイツの数学者、物理学者。ケーニヒスベルク生まれ。父は著名な物理学者F・E・ノイマン。1855年に博士号を取得、1858年ハレ大学の私講師、バーゼルチュービンゲンの大学を経て、1868年ライプツィヒ大学教授となり、終生ここにとどまった。ベルリン・アカデミー会員となり、『数学年報』Mathematische Annalenの編集を担当した。

 科学的業績ではポテンシャル論を完成したことで知られる。また父フランツとW・ウェーバーとがニュートン遠隔作用力に基づいて発展させた電気力学を継承し、1863年には論文「光の偏光面の磁気回転」で、ファラデー効果の理論的説明を行った。1881年から1887年まで、父ノイマンの『数理物理学講義』全5巻の編集に携わった。

河村 豊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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