日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ノイマン(Johann Balthasar Neumann)
のいまん
Johann Balthasar Neumann
(1687―1753)
ドイツの建築家。ボヘミアのエーゲルに生まれる。軍事土木技術家として活躍したのち、ウュルツブルクの領主司教シェーンボルンの宮廷建築家となる。独自の動的で華麗な空間を創造したドイツ後期バロックの代表的建築家であると同時に、後年には優美なロココ趣味をも示した。世俗建築では、ウュルツブルク宮中央広間の大階段(1720着工)がティエポロの天井画とともにとくに名高い。そのほかブルックザール宮(1731)の大階段やブリュール宮の大広間(1743)など。教会建築ではフィアツェーンハイリゲン聖堂(1743)が代表作。ウュルツブルクで没。
[篠塚二三男]
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