コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ノストローモ ノストローモ Nostromo

2件 の用語解説(ノストローモの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノストローモ
ノストローモ
Nostromo

イギリスの小説家 J.コンラッドの小説。 1904年刊。南アメリカの小国の革命を背景に,闇と混沌の雰囲気を伝える複雑な語り口で,実人生における観念的道徳のむなしさを描いた小説。海洋小説作家のレッテルを張られたコンラッドの作品中,近年とみに評価が高く,代表作とみなされるにいたった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノストローモ
のすとろーも
Nostromo

イギリスの作家コンラッドの長編小説。1904年刊。舞台は南米の架空の小国コスタグアナ。グールドという人物が経営する銀鉱山があって、これを軸として物語が展開する。グールドは、物質的繁栄がこの国に進歩と安定をもたらすと信じて銀山の経営に努力してきたが、これは外国の資本家勢力を招き寄せる結果になり、国粋主義者による武装蜂起(ほうき)の原因ともなる。一方ではまた、夫婦間の愛情も冷えたものになってゆく。革命軍がこないうちに大量の銀を安全な場所に移すことになり、この大仕事は、人夫頭でノストローモとよばれている男にゆだねられる。彼は体力・精神力ともに超人的で、その誠実さは絶対信頼に足ると折紙をつけられた人物だったが、その彼とても、富の誘惑には抗しきれず、ついには堕落してゆく。このほかにも大ぜいの人物が登場するが、複雑な政治的状況に置かれたそれぞれの人間のドラマがみごとに描かれている。スケールの大きい、政治小説の傑作である。[高見幸郎]
『上田勤・日高八郎訳『ノストローモ』(1966・筑摩書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ノストローモの関連キーワードボローラドクリフゴンクールフォレスターアロースミスの生涯修理屋トリスターナビリーバッド模範小説集パパのさがしもの

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone