ノルトラインウェストファーレン(英語表記)Nordrhein-Westfalen

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ノルトライン・ウェストファーレン
Nordrhein-Westfalen

ドイツ西部の州(ラント)。人口1808万人(2004)は最大,面積3万4084km2で,ベルリンハンブルクブレーメンの都市州を除けば人口密度も最大である。旧ドイツのイギリス占領地区のうち,旧プロイセン領のラインラント北部とウェストファーレンが合併して1946年に成立した。翌年リッペ・デトモルトが加入した。ルール地域が分割されずに温存されたため,成立時には〈新ドイツのプロイセン〉と呼ばれた。1950年に制定された州憲法を持ち,立法府は任期4年の州議会である。州議会が州首相を選出し,首相が閣僚を任命する。州都デュッセルドルフ。5県に分かれ,23の郡級都市と31郡から成る。連邦参議院には六つの議席を持つ。なお地域的自治機構としてラインラント,ウェストファーレン・リッペの両ラントシャフト連合が成立している。住民構成はラインラント人,ウェストファーレン人を中心に,東部ドイツ・スラブ系移民,難民それにギリシア,トルコ系住民も加わって複雑化している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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