ノーフォークジャケット(英語表記)norfolk jacket

デジタル大辞泉 「ノーフォークジャケット」の意味・読み・例文・類語

ノーフォーク‐ジャケット(Norfolk jacket)

背と胸に箱ひだを入れ、肩にヨークをつけ、共布ベルトのついたスポーツ用上着。19世紀末に狩猟用として登場した。英国の州名にちなむ称。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノーフォークジャケット」の意味・わかりやすい解説

ノーフォーク・ジャケット
Norfolk jacket

スポーツ・ジャケット一種。名称は,イギリス東部のノーフォーク地方に由来するとか,ノーフォーク卿が初めて着たからなどの説があるが,いずれも定かでない。1860-70年代にノーフォーク・シャツとしてあらわれたものが,80年代にジャケットに発展し,共生地の帽子ニッカーボッカーズと組み合わせ,男女,子どもとも狩猟やスポーツ用として着用した。長ズボンを組み合わせて日常着にもなり,現代までひき続いて基本的な男性用の上衣となった。形は,前後の身ごろに縦にボックス・プリーツを入れ,ウェストのまわりにボタンどめのベルトをつけたもの。フラップポケットをつけ,前肩と後肩に切替えを入れたものもある。ツイードコーデュロイなどの生地が用いられ,別布のズボンと組ませて着ることが多い。日本でも一時用いられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーフォークジャケット」の意味・わかりやすい解説

ノーフォークジャケット
norfolk jacket

背と胸の両側またはどちらか一方に縦のボックスプリーツや肩当てをつけ,ウエストの全体かまたは背側だけにベルトを縫いつけたスポーティなシングルの上衣。狩猟用やスポーツ着として男女ともに用いられた。 1860年代にノーフォークシャツとして登場し,80年代になって腰丈ジャケットに発展した。胸や腰の両横には,大型の張りつけポケットがついており,ニッカボッカーズとの組合せは,第2次世界大戦後までゴルファーのスタイルとして残っていた。

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