コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ハイカル Haikal, Muḥammad Ḥusain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイカル
Haikal, Muḥammad Ḥusain

[生]1888. カフル・ガンナーム
[没]1956. カイロ
エジプトの文筆家。下エジプトで生れ,カイロで教育を受け,法律専門学校卒業後パリに留学 (1909~12) ,パリ大学で法学博士の学位を得た。提出論文は『エジプトの公債』だったが,この間に小説『ザイナブ-田園の風物と風儀』 Zainab: manāẓir wa akhlāq rīfiyyahを執筆。これは 1914年「エジプトの一農民作」として匿名で発表され,あまり世の注意をひかなかったが,29年の再版では著者名が明らかにされた。「エジプト人がエジプトの読者のために書きおろし,人物も舞台も構想もその時代のエジプト人の生活から出た最初のエジプトの小説」 (ハミルトン・ギッブ) という評を受け,画期的な名作とされる。文体も古典のものから脱却したきわめて新しく自由なもので,会話などにはデルタ地方の方言が駆使してある。 12~22年マンスーラで弁護士を開業,22年立憲自由党の日刊新聞『シヤーサ (政治) 』 al-Siyāsahの主幹となり,同党のスポークスマンとなった。以後 37年まではジャーナリスト,政治運動家として活動。 26年週刊新聞『シヤーサ』 al-Siyāsah al-Uṣbu`iyyahを刊行しはじめ,守旧派 qadīmに対する革新派 jadīdの拠点とした。その活動はエジプトの政治および思想の近代化に大きく貢献した。ルソー研究 (21~22) ,預言者ムハンマドの伝記 (35) ,カリフのアブー・バクルの伝記 (43) ,カリフのウマルの伝記 (46) などを執筆。 38年文部大臣,45~50年上院議長。 51年回想録を公刊。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ハイカルの関連キーワードチェーホフWilhelmウィルヘルムプルジェワリスキー内閣総理大臣ウィルヘルム[1世]オリファントキーナンダレスハラタマ

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ハイカルの関連情報