ハイキュー!!(読み)はいきゅー!!

知恵蔵 「ハイキュー!!」の解説

ハイキュー!!

古舘春一による高校バレーを題材にしたマンガ作品。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2012 年から連載中。「ハイキュー!!」というタイトルは、バレーボールを指す「排球」に由来。コミックスは14年10月現在で13巻まで発売されており、累計1000万部を突破している。14年4月から9月までMBS/TBS系全国28局ネットでテレビアニメも放送された。また、マンガを原作にした小説版『ハイキュー!! ショーセツバン!!』は14年10月時点で4巻まで発行され、マンガ版には描かれていないエピソードも盛り込まれている。小説の作者は星希代子。
原作のストーリーは、烏野高校バレー部に所属する日向翔陽(ひなたしょうよう)を主人公に展開。日向のポジションはミドルブロッカー。幼い頃に見た高校バレーの試合で、「小さな巨人」と呼ばれる烏野高校の選手に魅了され、バレーボールの道を志す。中学校時代に出場した最初で最後の公式戦で「コート上の王様」こと天才セッター・影山飛雄が率いる優勝候補のチームに惨敗。その悔しさをバネに烏野高校バレー部に入部したところ、影山とチームメイトとして再会する。2人は反発し合いながらも、クイック攻撃通称・変人速攻」で息を合わせ、他のチームメイトたちと共に全国大会を目指す。高校生の青春模様と、実際のバレーボールの試合でも使われる現実的なプレーが描かれている。
作者の古舘春一自身も、中学校と高校時代にバレーボール部に所属していた。また、高校卒業後に8~9年過ごした宮城県仙台市を「ハイキュー!!」の舞台として設定している。14年8月には仙台市と同市バレーボール協会が、作品に登場するキャラクター「ヒナガラス」を仙台バレーボール親善大使に任命。この他、14年度の「天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会」や「全日本バレーボール高等学校選手権大会」のポスターにも採用されるなど、実際のバレーボール界とのコラボレーションも多い。

(松岡理絵  フリーランスライター/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ハイキュー!!」の解説

ハイキュー!!

①古舘春一による漫画作品。『週刊少年ジャンプ』2012年から2020年まで連載。ジャンプ・コミックス全45巻。高校バレーボールをテーマとするスポーツ漫画。第61回(2015年度)小学館漫画賞 少年向け部門を受賞
②①を原作とする日本のテレビアニメ。バレーボール部の活動に打ち込む高校生たちの姿を描く。放映はTBS系列ほか(2014年4月~9月)。全25話。制作:プロダクションI.G。監督:満仲勧、声の出演:村瀬歩、石川界人、内山昂輝ほか。2015年には、テレビ版総集編を劇場版として公開。続編もある。

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