ハイドパーク(読み)ハイドパーク(英語表記)Hyde Park

翻訳|Hyde Park

精選版 日本国語大辞典 「ハイドパーク」の意味・読み・例文・類語

ハイド‐パーク

(Hyde Park) ロンドンの中央部、バッキンガム宮殿の北西方にある公園。もとウエストミンスター寺院の荘園で、王室の狩猟場であった。

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デジタル大辞泉 「ハイドパーク」の意味・読み・例文・類語

ハイド‐パーク(Hyde Park)

ロンドンの中央部にある公園。もとウエストミンスター寺院所領、王室の狩猟園であった。戸外演説場がある。
オーストラリアニューサウスウェールズ州の州都シドニー中心部にある公園。1810年に建設された同国最古の公園の一。英国の探検家ジェームズ=クック銅像第一次大戦の戦没兵士を慰霊するアンザック戦争記念碑がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ハイドパーク」の意味・わかりやすい解説

ハイド・パーク
Hyde Park

イギリスのロンドンにある公園。それ自体の全面積は361エーカー(146ha)だが,サーペンタインSerpentineとよばれる湾曲した細長い池を挟んで西側のケンジントン・ガーデンKensington Gardens(ケンジントン宮殿庭園で,アルバート公の記念碑などがある)とひと続きの,600エーカー(243ha)以上の大公園となっている。本来はウェストミンスター・アベーの所領であったが,ヘンリー8世が王領の猟場とし,チャールズ1世時代から行楽地となった。1851年には第1回万国博覧会がここを中心として催された。オックスフォード通りに面する北東隅にマーブル・アーチ(ジョン・ナッシュ設計)があり,その内側は日曜ごとに素人政論家が演説をぶつスピーカーズ・コーナーである。このあたりは1196年から1783年まで続いたイギリス最大の処刑場タイバーンTyburnの跡でもある。南東隅はハイド・パーク・コーナーとよばれており,ウェリントン公の邸宅があって,いまは博物館になっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイドパーク」の意味・わかりやすい解説

ハイドパーク
Hyde Park

イギリスイングランド南東部,ロンドンにある公園。ロンドン市(シティ)の西方,ウェストミンスター西部に位置する。面積は約 1.4km2。もとウェストミンスター寺院領地で,ジェームズ1世により一般に公開された。西に隣接するケンジントンガーデンにまたがってサーペンタイン池がある。ハイドパークの北東隅,マーブルアーチの近くにはスピーカーズ・コーナーと呼ばれる有名な演説広場がある。

ハイドパーク
Hyde Park

アメリカ合衆国ニューヨーク州東部の住宅町。ハドソン川東岸,ニューヨークの北約 120kmに位置する。 F.ルーズベルト大統領の生地で,また彼ら夫妻の葬られた土地でもある。ルーズベルト図書館,アメリカ博物館がある。地名は 1702~08年のニューヨーク州知事 E.ハイドに由来。人口2万 1230 (1990) 。

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世界の観光地名がわかる事典 「ハイドパーク」の解説

ハイドパーク【ハイドパーク】
Hyde Park

オーストラリア最大の都市シドニーの中心部、シティの東に広がる公園。市民の憩いの場になっている。◇ロンドンのハイドパークにちなんで名づけられた。園内には、イギリスのジョージ5世、6世を記念したサンドリンガム庭園や、第一次世界大戦でのフランス軍との協力を記念したアーチボルド噴水や、戦没者を慰霊するアンザック戦争記念館などの歴史記念碑や、姉妹都市名古屋から寄贈された名古屋ガーデンもある。

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