ハクスリー(Sir Julian Sorell Huxley)(読み)はくすりー(英語表記)Sir Julian Sorell Huxley

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハクスリー(Sir Julian Sorell Huxley)
はくすりー
Sir Julian Sorell Huxley
(1887―1975)

イギリスの動物学者。T・H・ハクスリーの孫。オックスフォード大学卒業後、アメリカでイネの研究所に勤務。帰国後ロンドン大学教授(1925)、王立科学研究所教授(1926~1929)、ロンドン動物園長(1935~1942)、ユネスコ事務局長(1946~1948)などを歴任。生物学者としては主として、鳥類行動学・遺伝学・相対成長に関する研究などを行い、また多くの科学啓蒙(けいもう)書を著した。1958年にナイト爵位を与えられた。主著に『進化とは何か』(1953)などがある。

[八杉貞雄]

『太田芳三郎訳『ジュリアン・ハックスリー自伝』全2冊(1973・みすず書房)』『長野敬・鈴木善次訳『進化とはなにか――20億年の謎を探る』(講談社・ブルーバックス)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android