ハッセ(Johann Adolf Hasse)(読み)はっせ(英語表記)Johann Adolf Hasse

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハッセ(Johann Adolf Hasse)
はっせ
Johann Adolf Hasse
(1699―1785)

ドイツのオペラ作曲家。ハンブルク近郊に生まれ、ナポリポルポラとアレッサンドロ・スカルラッティに師事。1733~63年ドレスデン宮廷でイタリア・オペラを上演した。73年にはベネチアに居を移し、オペラ・セリア巨匠として活躍、同地で世を去った。56曲のオペラ、13曲のインテルメッツォ(幕間(まくあい)劇)のほか、ドレスデン宮廷礼拝堂のために書いたカトリック教会音楽をはじめ、フルート協奏曲、フルート・ソナタなど数多くの室内楽曲を残している。

樋口隆一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android