ハマアカザ(浜藜)(読み)ハマアカザ(英語表記)Atriplex tatarica; orach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマアカザ(浜藜)」の意味・わかりやすい解説

ハマアカザ(浜藜)
ハマアカザ
Atriplex tatarica; orach

アカザ科一年草。本州中部以北,北海道およびサハリン千島の冷温帯海岸砂地に広い分布をもつ。全株無毛で茎は直立し分枝する。葉は三角状披針形で基部はほこ形にとがり,縁に歯牙状のあらい鋸歯がある。上部の葉は次第に狭くなり全縁となる。葉質は厚い。晩夏から秋にかけて,枝先に数個ずつ淡緑色の小花を固めてつけ,集って穂状になる。雌雄同株雌花は無花被で,2枚の包葉に包まれる。雄花は萼と5本のおしべから成る。

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