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ハマウツボ(浜靫) ハマウツボOrobanche coerulescens; broomrape

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハマウツボ(浜靫)
ハマウツボ
Orobanche coerulescens; broomrape

カワラヨモギに寄生するハマウツボ科一年草。アジアから東ヨーロッパの温帯から熱帯に広く分布し,日本でも各地の海岸の砂地に生える。全体に葉緑素を欠き,黄褐色を呈する。根茎塊状に太く肥厚し,肉質のひげ根宿主の根につく。茎は太い円柱形で分枝せず,初めは卵状披針形鱗片葉と長めの白い軟毛をつける。初夏に,茎の上部に太い花穂を1本出し,淡紫色の花を密につける。花冠は長さ 2cmほどの筒形で花柄はなく,2片に分れた萼がある。全体に毛が多い。果実は狭楕円形蒴果で,多数の黒色の種子を生じる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハマウツボ【ハマウツボ(浜靫) Orobanche coerulescens Steph.】

海岸や川原に生えるヨモギ属の根に寄生するハマウツボ科の一年草(イラスト)。茎は黄褐色で太く,高さ10~25cm,鱗片葉がまばらにつく。葉は狭卵形または披針形で膜質,長さ1~1.5cm。5~7月,直立する茎の上部に穂状花序をつくり,淡紫色の花を密につける。唇形花冠は長さ約2cm,筒形で先は5裂し,唇形となる。おしべは4本,2本ずつ長さが異なる。子房は1室で,多数の胚珠をもつ。果実は狭楕円形の蒴果(さくか)で,長さ約1cm,2裂して多少の微小な種子をだす。

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