ハマジンチョウ(浜沈丁)(読み)ハマジンチョウ(英語表記)Myoporum bontioides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハマジンチョウ(浜沈丁)
ハマジンチョウ
Myoporum bontioides

ハマジンチョウ科の常緑低木。本州 (志摩半島) ,九州 (五島列島天草,鹿児島県西部以南) ,琉球列島,台湾,中国大陸中南部に分布し,海岸の岩場に生える。高さ約 1mで全株無毛。葉は肉質,長楕円形で先が鋭くとがり,長さ5~10cm,幅2~3.5cm,基部は次第に葉柄に移行する。1~5月,葉腋に数花を束生し横向きに開く。花柄は長さ約 2cm,は鐘形で5深裂し,裂片は披針形で鋭尖頭。花冠は淡紅紫色,漏斗状で長さ2~2.5cm,内面に濃赤褐色の斑紋があり,裂片は楕円形で鈍頭。果実は卵状球形で先がとがり,淡褐色に熟する。内果皮は木質で厚く,長楕円形の種子が数個入り,これが潮に流されて広がる。

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