ハリソン(Benjamin Harrison)(読み)はりそん(英語表記)Benjamin Harrison

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハリソン(Benjamin Harrison)
はりそん
Benjamin Harrison
(1833―1901)

アメリカ合衆国第23代大統領(在任1889~93)。第9代大統領ウィリアム・H・ハリソンの孫。8月20日オハイオ州に生まれ、インディアナ州法曹界で活躍。南北戦争従軍。連邦上院議員(1881~87)を経て、1888年共和党大統領候補に指名され、民主党クリーブランドを破って当選した。マッキンリー関税法などによる産業界への支援、恩給支出の拡大やシャーマン銀購入法の制定などによる国庫余剰金の撒布(さっぷ)、公務員制度改革の促進、陸海軍の改善、太平洋地域での積極外交、汎アメリカ会議招集など、彼の施策は、内政、外交両面にわたる積極性をもって特徴づけられる。92年、再選をかけてふたたびクリーブランドと対決したが敗北した。1901年3月13日没。

横山 良]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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