ハリソン(John Harrison)(読み)はりそん(英語表記)John Harrison

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハリソン(John Harrison)
はりそん
John Harrison
(1693―1776)

イギリス時計技師、発明家ヨークシャー大工の子に生まれ、若いころから時計の改良を志した。1714年政府の懸賞募集に応じて海上経度を知るのに十分正確な時計(クロノメーター)の製作に努め、1735年に第1号をつくり、1761年の第4号で成功を収めた。このためイギリス国会から2万ポンドの賞金を贈られ、海外発展期のイギリスの航海技術の進歩に寄与した。1726年には、熱膨張率の異なる2種の金属を使って温度変化によって振り子の長さが変わらない補正振り子をつくった。

山崎俊雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android