ハンコ絵(読み)はんこえ

世界大百科事典(旧版)内のハンコ絵の言及

【漆絵】より

…これは鎌倉市内や広島県の草戸千軒町遺跡,福井県の朝倉一乗谷遺跡など,各地から出土する膨大な漆椀などで知られる。多くは粗放な絵だが,とくに〈ハンコ絵〉が各地で見いだされる点が注目される。しかし量産を目的とし,凸凹面に鮮やかに印画するこの技法は,後世まで伝えられていない。…

【漆工芸】より

…また漆器盛行のありさまは出土漆器からもうかがえる。鎌倉市内から出土した多量の漆器類のうち,椀類にほどこされた漆絵は機智に富んだものが多いが,その中にハンコ絵があるのは今まで知られなかった事実である。鎌倉時代の蒔絵は平蒔絵,高蒔絵などが発達し,螺鈿,平文もそこに加わって前代以上に華やかなものとなった。…

※「ハンコ絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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