ハンス・ヘインツ エーウェルス(英語表記)Hanns Heinz Ewers

20世紀西洋人名事典 の解説

ハンス・ヘインツ エーウェルス
Hanns Heinz Ewers


1871 - 1943
ドイツ小説家
法律家だったが、O.ワイルド事件の判決に失望して、作家に転向した。初期にはポーホフマンに強く影響され、「アルラウネ」(1911年)を書き、これがベストセラーになった。しかし、第一次大戦中にアメリカで敵国民として強制監禁されたため、「吸血鬼」(’20年)、ヒトラーの依頼で書いた「ホルスト・ウェッセル」(’32年)などナショナリズムの濃い作品になっている。「ホルスト・ウェッセル」は発禁となり、映画化されたものも未公開となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android