ハンセン病と名前

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハンセン病と名前

患者の隔離は明治時代に国策で始まり、次第に強化された。療養所では「偽名」や「園名」を使う生活を強いられた。家族に迷惑をかけないためだと説明されたという。肉親との縁、社会とのかかわりを絶たれ、自殺する人も珍しくなかった。特効薬で病気が治るようになった後も偏見と差別で退所できなかった人は少なくない。療養所で亡くなった人のほとんどは所内の納骨堂に偽名・園名で納められてきた。らい予防法が廃止された1996年以降、身内が分骨するケースが増えてきている。現在、全国13カ所にある国立の療養所で約1900人が暮らしている。

(2014-03-16 朝日新聞 朝刊 1社会)

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