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ハンセン病と胎児標本問題

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハンセン病と胎児標本問題

ハンセン病政策での国の責任を認めた01年の熊本地裁判決は、3千件以上の人工中絶が行われていたと指摘。厚生労働省が設けた第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」は05年1月、計114体の胎児・新生児標本が保管されているとの報告書をまとめた。松丘保養園(青森県)1▽多磨全生園35▽駿河療養所(静岡県)10▽邑久光明園49▽星塚敬愛園17=うち1体は母親に返却▽国立感染症研究所ハンセン病研究センター(東京都)2で、半数の57体は母親の記録などが残っていなかった。厚労省は05年11月、各療養所に対し、05年度内に丁重に焼却、埋葬(合祀〈ごうし〉)、供養および慰霊を行うなどの案を通知。しかし、全国ハンセン病療養所入所者協議会と協議し、年度内の期限を撤回した。現在、各療養所と自治会を中心に、遺族捜しと胎児の存否の告知が進められている。

(2006-05-07 朝日新聞 朝刊 3社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

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