ハーグ条約と親権

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハーグ条約と親権

国際結婚の増加を背景に30年前に発効。89カ国が加盟する。外国人の夫と別れた日本人の妻が、子どもを日本に連れ帰るケースに対し、欧米から「連れ去り」との批判が強まって加盟を決めたが、妻へのDVから逃げた場合は、子を戻すべきでないとの声も根強い。日本人同士の夫婦でも、一方が子どもを国外へ連れ去ると、条約の対象になる。条約の背景には、言葉が通じない国への転校など環境の変化や、もう一人の親と会えなくなることが子どもの利益を損なうという考え方がある。欧米には、離婚後の監護権を両親に認めている国が多いが、日本は一方の親にしか親権を認めていない。「子どもを離婚した夫(妻)に会わせたくない」と考える人も多く、考え方の違いは大きい。

(2013-06-06 朝日新聞 朝刊 生活1)

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