日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ハート(William S. Hart)
はーと
William S. Hart
(1864―1946)
アメリカの映画俳優、監督。ニューヨーク郊外の生まれ。出演作の多くは自らが監督も兼ねている。舞台俳優から50歳で映画にデビューするが、まもなく孤独感ただよう演技で西部劇スターの先駆的存在となる。また、アメリカ先住民を出演させ、セットや衣装を入念に再現することを主張、西部劇にリアリズムを導入した。俳優としての代表作に『鬼火ロウドン』(1918)、『人生の関所』(1920)、『二挺拳銃(にちょうけんじゅう)』(1923)、『曠原(こうげん)の志士』(1925)などがある。
[奥村 賢 2022年6月22日]
資料 監督作品一覧
地獄の迎火 Hell's Hinges(1916)
沈黙の人 The Silent Man(1917)
鬼火ロウドン ‘Blue Blazes’ Rawden(1918)
曠原の志士(キング・バゴットとの共同監督) Tumbleweeds(1925)
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