ハートリー(Sir Charles Augustus Hartley)(読み)はーとりー(英語表記)Sir Charles Augustus Hartley

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハートリー(Sir Charles Augustus Hartley)
はーとりー
Sir Charles Augustus Hartley
(1825―1915)

イギリス水工・土木技術者。元来は鉄道関係の技術者であったが、クリミア戦争(1853~1856)に技術将校として従軍して以来、水理土木技術分野に移り、港湾建設、治水工事を数多く手がけ、世界の諸河川・港湾の治水改善に関する功績が大きい。クリミア戦争終結年から始めたドナウ川の航行改善のための技術指導や、1875年のアメリカのミシシッピ川下流域デルタ地帯の埋没防止対策研究、さらに1884年から1906年にかけて行ったスエズ運河拡大に関する技術指導が、世界的に有名である。

村松貞次郎・藤原恵洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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