バッカス(John Backus)(読み)ばっかす(英語表記)John Backus

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

バッカス(John Backus)
ばっかす
John Backus
(1924―2007)

アメリカのコンピュータ技術者。フィラデルフィア生まれ。1954~1955年アメリカのIBM社同僚のジラーIrving Zillerらとともに、本格的な技術計算用コンピュータIBM704用の汎用(はんよう)プログラム言語FORTRAN(フォートラン)(Formula Translating System)を開発した。ついでアメリカ、ドイツ学会が協力して進めたALGOL(アルゴル)(Algorithmic Language)の開発で主要な役割を果たした。バッカスデンマークのコンピュータ科学者のナウアPeter Naur(1928― )が編み出したバッカス‐ナウア記法(Backus Naur Form略してBNF)を採用したALGOL60は、その後のプログラム言語の研究に大きな影響を与えている。

荒川 泓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android