日本大百科全書(ニッポニカ) 「バベル・マンデブ海峡」の意味・わかりやすい解説 バベル・マンデブ海峡ばべるまんでぶかいきょうBab el Mandeb アラビア半島南西端とアフリカ大陸との間に横たわる海峡。バブ・エル・マンデブ海峡ともいう。インド洋北西部のアデン湾と紅海とを結ぶ。ペリム島が浮かび、幅は最狭部で20キロメートルにすぎないが、アフリカ大地溝帯にあたるため水深は300メートルにも達する。「涙(マンデブ)の門(バブ)」というアラビア語の意は、速い表層海流と強い季節風のために帆船にとって難所であったことに由来する。紅海の出入口にあたる海上交通の要衝である。[末尾至行] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例