バリスタイト(読み)ばりすたいと

世界大百科事典(旧版)内のバリスタイトの言及

【ニトログリセリン】より

…またニトログリセリン単独では危険すぎるので,ノーベルはそれを安全にして使えるケイ藻土ダイナマイト,ゼラチンダイナマイトを発明して,ニトログリセリンの爆薬原料としての地位を確立した。さらに1886年にはニトログリセリンを多量のニトロセルロースと混ぜてゼラチン状とし,衝撃に対して鈍感にしたダブルベース無煙火薬(バリスタイトballistite)を発明している。 ニトログリセリンは無色透明の液体で,甘味を有し,比重1.60。…

【無煙火薬】より

…B火薬は今日のシングルベース無煙火薬のはしりである。88年スウェーデンのA.ノーベルは窒素量約12%のニトロセルロースとニトログリセリンを混ぜて練って成形し無煙火薬をつくりバリスタイトBallistiteと呼んだ。89年イギリスのアーベルF.Abelは窒素量13%以上のニトロセルロースとニトログリセリンの混合物をアセトンで練って成形し,溶剤を飛ばして無煙火薬をつくり,これをコルダイトCorditeと命名した。…

※「バリスタイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android