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バルデス・レアル Juan de Valdés Leal

世界大百科事典 第2版の解説

バルデス・レアル【Juan de Valdés Leal】

1622‐90
スペインの画家。スペイン・バロック絵画において残酷なまでのレアリスムを代表する。セビリャに生まれ同市で没。ポルトガル人の銀細工師を父にもち,母方の姓を名のる。1660年ムリーリョアカデミーを創設したが,性格,作品ともに両者は対照をなす。美よりも表現性を尊び,スペイン派に流れる〈勇猛な血脈〉を代表する一人。ルーベンスの影響を見せる《アッシジ城門前でのイスラム軍の敗北》(1653‐54)等で,迅速なタッチ,優れた色彩感覚そして表現主義的な傾向によってゴヤの絵画に先駆する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のバルデス・レアルの言及

【スペイン美術】より

…マネから〈画家の中の画家〉と絶賛される絵画に到達したのである。ベラスケスに対して,修道士の画家としてレアリスムと神秘主義を融合したスルバラン,マリア礼賛が異常な高揚を見せた時代にスペイン民衆の心をとらえた宗教画家ムリーリョ,ムリーリョと同時代人で,〈生の悲劇的感情〉の表現様式としてのバロックを代表するバルデス・レアルといった,スペインの美術行政の支配下にあった世俗の画家たちはいうまでもなく,若くしてイタリアに渡り,カラバッジョの明暗描法を継承発展させ,スペインの副王領ナポリで大成したJ.deリベラでさえ,スペイン王家の注文によって殉教図を数多く描いているという意味で,対抗宗教改革運動という制約内で制作した画家であったのである。
[ゴヤから現代へ]
 こうした,美術と宗教の密接不可分な関係がかなりゆるやかになった時代に活躍したのがゴヤである。…

※「バルデス・レアル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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