世界大百科事典 第2版「バルデマー[4世]」の解説
バルデマー[4世]【Valdemar IV】
デンマーク王。在位1340‐75年。バルデマール4世ともいう。1340年に即位するまで,デンマークの政治的混乱によりかなりの期間をドイツで過ごした。即位後弱体化したデンマーク王権の再興を目ざし,1360年までにスリースウィー(シュレスウィヒ)を除く全土を支配下に置き,その目的をほぼ達成した。61年のゴトランド島遠征はハンザ同盟との関係を悪化させ,さらに強引な政策はデンマーク貴族やメクレンブルク公との対立を引き起こし,亡命を余儀なくされた。
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