日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 バール(Hermann Bahr)ばーるHermann Bahr(1863―1934) オーストリアの作家。リンツに生まれる。時代の動向を敏感に把握してウィーンの文壇をリードした。数多い作品のなかで、戯曲『コンサート』(1909)が知られているが、ジャーナリスト、批評家としての業績のほうが重要。若いホフマンスタールの才能をいち早く見抜き、シュティフター再評価の先駆けとなった。ドイツ文学に対してオーストリア文学の独自性を問題として提起した。[藤村 宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例