日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 パウルス(Friedrich von Paulus)ぱうるすFriedrich von Paulus(1890―1957) ドイツの軍人。1910年ドイツ陸軍入りして以来、ナチ時代に至るまで一貫して軍職にあった。1942年1月東部戦線第六軍司令官に任命され、スターリングラード攻防戦の指揮をとった。同年11月、指揮下の約25万のドイツ軍がソ連軍に包囲され、ヒトラーの死守厳命にもかかわらず翌1943年2月、9万の将兵とともに降伏を余儀なくされ、捕虜となった。抑留後旧ソ連領内で「自由ドイツ国民委員会」の創設に参加。1953年帰国。旧東ドイツのドレスデンで余生を送った。[藤村瞬一][参照項目] | スターリングラードの戦い 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例