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パクウィウス Pacuvius, Marcus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パクウィウス
Pacuvius, Marcus

[生]前220頃.ブルンディシウム
[没]前130頃.タレンツム
ローマの悲劇作家,画家。エンニウスの甥。悲劇 12編とプラエテクスタ劇 1編の題名と断片が伝わる。悲劇は題材をギリシアに取り,エウリピデスソフォクレスの模倣と推定されるが,ヘレニズム式の博識も認められる。絵画的描写を得意としたが,彼のラテン語はキケロによって批判され,現存する断片もその特異な用法を示している。

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世界大百科事典内のパクウィウスの言及

【ラテン文学】より

…リウィウス・アンドロニクスはローマで初めて悲劇と喜劇を上演した。続いてナエウィウス,エンニウス,パクウィウスPacuvius,アッキウスAcciusが悲劇とプラエテクスタ劇(ローマ史劇)を,ナエウィウス,プラウトゥス,カエキリウスCaecilius,テレンティウスが喜劇を,ティティニウスTitiniusとアフラニウスAfraniusがトガータ劇(ローマ喜劇)を創作上演した。これらのうちで現存するのは,プラウトゥス21編,テレンティウス6編の喜劇だけである。…

【ローマ演劇】より

…これらの作家は悲劇と喜劇の両方のジャンルで劇作を行ったようであるが,しだいに作家はどちらかのジャンルに専門化していった。エンニウスの甥であるパクウィウスMarcus Pacuvius(前220ころ‐前130)やアッキウスLucius Accius(前170‐前86ころ)は,もっぱら悲劇作家として知られている。ローマ悲劇は〈クレピダタ劇fabula crepidata〉と〈プラエテクスタ劇fabula praetexta〉の2種類に分かれるが,前者はギリシアの作品に基づき,題材をギリシアに求めたものであり(crepidataは〈ギリシア風のサンダルをはいた〉の意),後者は題材をローマに求め,著名なローマ人を登場人物にした劇である(praetextaは〈ローマ風の(紫の)縁飾のついた外衣を着た〉の意)。…

※「パクウィウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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