コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

パトモア Patmore, Coventry (Kersey Dighton)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パトモア
Patmore, Coventry (Kersey Dighton)

[生]1823.7.23. エセックス,ウッドフォード
[没]1896.11.26. ハンプシャー,リミントン
イギリスの詩人。 20年近く大英博物館に勤務。夫婦愛を祝福する連作長詩『家の中の天使』 The Angel in the House (4巻,1854~62) を刊行。 1864年カトリックに改宗。『知られざるエロス』 The Unknown Eros and Other Odes (77) では宗教的,神秘的な主題をうたった。テニソン,ラスキンと親交を結び,また早くから D. G.ロセッティに認められて,ラファエル前派の機関誌『ジャーム』の寄稿家となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

パトモア

英国の詩人。若いころロセッティラファエル前派の人びとと交わる。1864年カトリックに改宗。夫婦愛賛美の長詩《家庭の天使》(1854年―1863年),神秘主義的な短詩集《知られざるエロス》(1877年)が有名。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

パトモア【Coventry Kersey Dighton Patmore】

1823‐96
イギリスの詩人,批評家大英博物館に20年ほど勤めて詩作し,3度結婚。〈結婚愛〉をテーマにした四部作の物語詩《家庭の天使》(1854‐63)を書き,大胆で純粋な性の心理的解釈と,そこはかとないペーソスで読者の心をとらえた。1862年,ローマ・カトリックに改宗して,宗教的・神秘的傾向を深めた。トマス・アクイナスの精神にそいながらも禁欲主義をしりぞけ,男女の愛をたかめて人間精神と神との合一へ昇華させようとした。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パトモア
ぱともあ
Coventry Kersey Dighton Patmore
(1823―1896)

イギリスの詩人、大英博物館の司書。愛情あふれる家庭生活の祝福を美しく優雅に歌い上げた『家庭の天使』(1854~63)は広く読まれたが、代表作はオード形式の叙情詩集『未知のエロス』(1877)で、そこには神秘主義的な思想が複雑に展開されている。生前カトリック詩人としてホプキンズから高い評価を受けていたが、近年形而上(けいじじょう)詩人と比較される。[早乙女忠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

パトモアの関連キーワードトムソン(Francis Thompson)フラーンシス トムソントマス・アクイナス7月23日ニューマンメネル英国

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android