日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 パラマス(Kostis Palamas)ぱらますKostis Palamas(1859―1943) ギリシアの詩人。ペロポネソス半島北部のパトレ出身。アテネで文芸評論に携わる。アテネ大学事務長の職を長年務め、ギリシア国民の精神的指導者としても著名。処女詩集『祖国の歌』(1886)以来、多数の作品を発表した。ヘレニズム、ビザンティン時代に題材を仰ぎ、思索の深さと優れた技巧を特色とする。ギリシアの高踏派を目ざす詩壇の新アテネ派の指導者として影響力が大きかった。[森安達也] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例