パロモマイシンⅠ(読み)パロモマイシンイチ

化学辞典 第2版 「パロモマイシンⅠ」の解説

パロモマイシンⅠ
パロモマイシンイチ
paromomycinⅠ

C23H45N5O14(615.62).アミノシジンチゴマイシンともいう.種々のStreptomyces属菌が産生するアミノグリコシド系抗生物質培養液より陽イオン交換膜樹脂Amberlite IRC-50に吸着させ,0.5 mol 塩酸で溶出すると得られる.カナマイシンAと同様の機作でグラム陽性菌,陰性菌を阻止する.白色結晶+65°(水).水,メタノールに可溶.細菌性赤痢治療剤,また動物用抗生物質として細菌感染症治療に使用される.LD50 156 mg/kg(ラット静注), > 1625 mg/kg(ラット,経口).[CAS 7542-37-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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