パン−アメリカ主義(読み)パン−アメリカしゅぎ(英語表記)Pan-Americanism

旺文社世界史事典 三訂版 「パン−アメリカ主義」の解説

パン−アメリカ主義
パン−アメリカしゅぎ
Pan-Americanism

合衆国の指導下に南北アメリカ諸国間の政治的・経済的関係を緊密にしようとする立場
古くは1824年シモン=ボリバル,合衆国では26年ヘンリー=クレーのパン−アメリカ制度の提唱に始まる。1881年国務長官ブレーンの主唱によるアメリカ諸国友好の理念発端で,第1回パン−アメリカ会議(1889〜90)がワシントンで開かれた。20世紀初頭以降のカリブ海政策から1930年代の善隣外交へとアメリカの政策が転換されると,合衆国とラテンアメリカ諸国の関係は改善された。しかし現在も合衆国主導のパン−アメリカ主義との確執は消えていない。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android