ヒゲコガネ(読み)ひげこがね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒゲコガネ」の意味・わかりやすい解説

ヒゲコガネ
ひげこがね / 鬚金亀子虫
[学] Polyphylla laticollis

昆虫綱甲虫目コガネムシ科に属する昆虫。本州(おもに関東地方以西)、四国、九州に分布し、琉球(りゅうきゅう)諸島朝鮮半島、中国からも記録がある。体長31~38ミリの代表的なコガネムシの1種で、雄の触角は10節、触角片状部が7節あり、残り3節の4倍の長さがある。体は茶褐色で、上ばねは白色の小毛斑(もうはん)が一面に散らされ、前胸や頭にも白色毛が多い。雌の触角も10節であるが、片状部は五節で短い。成虫は夏ごろに現れ、河原海岸砂地に多く、ヤナギなどの木に集まる。夜間は灯火に飛んでくる。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「ヒゲコガネ」の解説

ヒゲコガネ
学名:Polyphylla laticollis

種名 / ヒゲコガネ
解説 / 海岸や川原などの砂地にすみます。
目名科名 / コウチュウ目|コガネムシ科
体の大きさ / 31~39mm
分布 / 本州、四国、九州
成虫出現期 / 7~8月

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