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ヒストリア・アウグスタ Historia Augusta

世界大百科事典 第2版の解説

ヒストリア・アウグスタ【Historia Augusta】

ラテン語で書かれたローマ皇帝列伝集。4世紀末の成立と思われる。全30巻からなり,117年(ハドリアヌス)から284年(ヌメリアヌス),すなわちディオクレティアヌスの登位直前までのローマ皇帝と,副帝,帝位僭称者の伝記を集めている。スパルティアヌスAelius Spartianusなど6名の著者が分担して執筆し,ディオクレティアヌス,コンスタンティヌス1世らに献呈した形をとっている。本書は,他に史料の乏しい3世紀のローマ帝国の歴史の史料として,また2世紀諸帝の詳細な伝記史料として重宝がられたが,19世紀末以来,成立年代,著者問題,ひいてはその信憑性に厳しい史料批判が加えられ,学界の一論争点となっている。

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世界大百科事典内のヒストリア・アウグスタの言及

【ローマ】より

…フランク族はライン川下流を脅かし,ゴート族はバルカン半島からエーゲ海方面を荒らし,アラマンニ族もラインを渡り,北イタリアを劫掠してラベンナに達した。 ウァレリアヌスの息子ガリエヌス(253‐268)の治下にも各地に異民族の侵入が続き,《ヒストリア・アウグスタ(皇帝伝)》で〈三十人僭主〉と呼ばれる多くの帝位僭称者が現れたが,彼は軍隊を騎兵中心の機動軍を中核にすえるものにつくりかえ,危機のどん底からようやくはい上がった。彼にイリュリクム出身の皇帝が続き帝国再建の努力を続ける。…

※「ヒストリア・アウグスタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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