ヒッピアス(古代ギリシアのソフィスト)(読み)ひっぴあす(英語表記)Hippias ho Eleios

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヒッピアス(古代ギリシアのソフィスト)
ひっぴあす
Hippias ho Eleios

生没年不詳。古代ギリシアのソフィストソクラテスの同時代人。ペロポネソス半島西部の町エリスに生まれる。外交使節としてスパルタなどへ赴いたと伝えられ、ギリシア人が認めた円以外の最初の曲線「円積曲線」の発見者とされている。数学天文学文法、詩、音楽、歴史などに通暁するとともにさまざまな手芸にもたけ、ギリシア各地を旅して名声と莫大(ばくだい)な富を得たとされるが、その姿は、プラトンの著作『大ヒッピアス』と『小ヒッピアス』に活写されている。

鈴木幹也

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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