ヒナノカンザシ(雛の簪)(読み)ヒナノカンザシ(英語表記)Salomonia oblongifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒナノカンザシ(雛の簪)
ヒナノカンザシ
Salomonia oblongifolia

ヒメハギ科の小さな一年草。日本の本州以南および東南アジア,インド,オーストラリアに分布し,日当りのよい湿地に生える。茎は細く直立し毛はなく高さ6~30cmになる。葉は柄がなく互生し,長さ5~8mmの長楕円形で全縁である。8~9月に,やせた穂状花序をなし,淡紫色の小花を多数つける。萼は披針形で5個,花弁は3個で下側のものは竜骨弁となって,その一部はおしべが癒着してつくる筒と合着する。 蒴果は径 2mmほどで数個のとげがある。

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