ヒメブッソウゲ(読み)ひめぶっそうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメブッソウゲ」の意味・わかりやすい解説

ヒメブッソウゲ
ひめぶっそうげ / 姫仏桑華
[学] Malvaviscus arboreus Cav.

アオイ科(APG分類:アオイ科)の低木。メキシコ原産で、ヒメフヨウともよばれる。温室性で、室内観賞用とする。高さ2~3メートル。葉は卵状心臓形で、長さ6~12センチメートル、浅く3裂し、粗い鋸歯(きょし)がある。花は葉腋(ようえき)に単生し、赤色で長さ2.5センチメートル、花弁は上向きで正開せず、花柱は2.5~5センチメートル、柱頭は8~10裂する。

[植村猶行 2020年4月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のヒメブッソウゲの言及

【ハイビスカス】より

… フウリンブッソウゲH.schizopetalus Hook.fil.(英名fringed hibiscus,cut‐petaled hibiscus,coral hibiscus)はザンジバル島原産のブッソウゲの近縁種で,花は小さく,長い花柄を有し,風鈴のように垂下して咲く特徴がある。 ヒメブッソウゲMalvaviscuseus orboreus Cav.は別属の植物で,中南米原産の観賞用低木である。花は小さく,直径2~3cm,赤花で,花弁は開かない。…

※「ヒメブッソウゲ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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