ヒューズ(Howard Robard Hughes)(読み)ひゅーず(英語表記)Howard Robard Hughes

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヒューズ(Howard Robard Hughes)
ひゅーず
Howard Robard Hughes
(1905―1976)

アメリカの実業家富豪。テキサス州ヒューストンに生まれる。父親の創設したヒューズ・ツール社を引き継ぎ、同社の技術をいかして飛行機作製、自らパイロットとしてスピード記録に挑戦し、一躍有名になった。一方、映画事業では数々の名作新人発掘、著名女優とのロマンスで世の注目を集めた。さらに不動産や航空事業のほか政府関係事業に積極的に投資し、「ヒューズ帝国」とよばれる一大企業組織をつくりあげた。しかし50歳過ぎごろから人嫌いの奇癖が募り、外国のホテルで外界から遮断された生活を送った。このため彼の晩年は謎(なぞ)に包まれた部分が多い。

[小林袈裟治]

『ノア・ディートリッヒ著、広瀬順弘訳『ハワード・ヒューズ 謎の大富豪』(角川文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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