ヒーラ(英語表記)Hira

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒーラ」の意味・わかりやすい解説

ヒーラ
Hira

現イラクのクーファ南方にあった古代都市。イスラム以前のアラビア史に重要な役割を演じた。軍事基地として発達し,ラフム朝 (3~7世紀) の首都となり,ペルシアとアラビア半島との間の交通の要衝となった。またアラビア文化の中心地として栄え,アラビア文字,アラビア詩,キリスト教 (ネストリウス派 ) などがここから広められたが,633年ムハンマドの軍隊開城して滅亡の道をたどった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android