ビジンショウ(読み)びじんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビジンショウ」の意味・わかりやすい解説

ビジンショウ
びじんしょう / 美人蕉
[学] Musa coccinea Andr.

バショウ科(APG分類:バショウ科)の半耐寒性多年草。中国南部、インドシナ半島原産。和名ヒメバショウ。バショウの仲間では小形のもので、偽茎の高さ1~1.5メートル、径約5センチメートルで、その先に数葉を広げる。葉は長さ1メートル、幅25センチメートルくらいの長楕円(ちょうだえん)形で、表面は光沢のある暗緑色裏面はより暗色である。夏から秋に、幹の頂端から直立して花穂を出す。包葉は多数重なり、先が黄色みのある鮮赤色で花のように美しい。花は包葉の間に1、2個開き、包葉とともに美しいので、ビジンショウの別名がある。

[植村猶行 2019年6月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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