ビタミンB6(読み)ビタミンビーろく

精選版 日本国語大辞典 「ビタミンB6」の意味・読み・例文・類語

ビタミン‐ビーろく【ビタミンB6

〘名〙 水溶性ビタミン一つビタミンB複合体の一つ。酵母米糠卵黄などに含まれる。抗皮膚炎因子の一つ。無色の柱状結晶。欠乏すると口内炎皮膚炎・神経炎などを起こす。ピリドキシン

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デジタル大辞泉 「ビタミンB6」の意味・読み・例文・類語

ビタミン‐ビーろく【ビタミンB6

ビタミンB複合体の一。米ぬか酵母・卵黄などに含まれ、たんぱく質代謝に関与する。欠乏では口内炎・皮膚炎・神経炎などがみられる。ピリドキシン。

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栄養・生化学辞典 「ビタミンB6」の解説

ビタミンB6

 C8H9NO3 (mw167.16)(pyridoxal),C8H12ClNO3 (mw205.64)(pyridoxine hydrochloride),C8H14Cl2N2O2(mw241.12)(pyridoxamine dihydrochloride).

 B群ビタミンの一つ.化学物質としては,ピリドキサール,ピリドキサミン,ピリドキソールがある.

 図は,上から,ピリドキソール(ピリドキシン),ピリドキサール,ピリドキサミン.

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「ビタミンB6」の解説

ビタミンビーろく【ビタミンB6

水溶性ビタミンのひとつ。たんぱく質の代謝に不可欠な補酵素。皮膚炎を予防する物質として発見されたビタミン魚類肉類、鶏卵、豆類などに多く含まれる。大脳や神経の刺激伝達物質を生成し、脳機能を維持する働きをもつほか、赤血球中のヘム合成に関わり血液をサラサラに維持、皮膚や粘膜の抵抗力の向上、免疫力強化、貧血症の予防・改善、動脈硬化症の予防などさまざまな作用をもつ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビタミンB6」の意味・わかりやすい解説

ビタミンB6
ビタミンビーろく
vitamin B6

ピリドキシン,ピリドキサル,ピリドキサミンが含まれる。ピリドキシンは水溶性で蛋白質代謝に関連が深く,これが欠乏すると,蛋白質から炭水化物,脂肪への転換が押えられる。米ぬか,胚芽,酵母,肝臓に多く含まれる。ビタミン B6 欠乏症では,ペラグラ様皮膚炎,脂漏性皮膚炎,食欲不振,吐き気,口唇炎,B6 反応性鉄芽球性貧血などが起る。1日 10~50mgを内服または注射すると,症状は消失する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビタミンB6」の意味・わかりやすい解説

ビタミンB6
びたみんびーろく

ビタミン

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