コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ビリディアナ

デジタル大辞泉プラスの解説

ビリディアナ

1961年製作のスペイン・メキシコ合作映画。原題《Viridiana》。監督:ルイス・ブニュエル、出演:シルビア・ピナル、フェルナンド・レイ、フランシスコ・ラバルほか。第14回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビリディアナ
びりでぃあな
Viridiana

スペイン映画。1961年作品。母国スペインの内戦を機にメキシコに渡り、商業映画監督として活動していたルイス・ブニュエルが、24年ぶりに故国に帰って撮った作品。修道院の見習い尼だったビリディアナ(シルビア・ピナルSilvia Pinal、1931― )は、叔父が広大な邸宅を遺して自殺したため還俗する。邸宅を救済の家にしようと、街の乞食(こじき)たちを集め、神の教えを実践していこうとするのだが……。信教とブルジョワ社会のせめぎあいを通し、信仰の危うさに容赦なく迫る展開や、乞食たちがレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐(ばんさん)」の構図どおりにポーズをとるシーンなど、毒気に満ちた内容のため、1961年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しながらも、バチカンから冒涜(ぼうとく)的な内容と激しい批判が出た。それを受けてフランコ政権は、この作品がスペイン映画であることを取り消し、スペインではフランコ死後の1977年まで、上映禁止処分が解かれなかった。[出口丈人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ビリディアナの関連キーワードフェルナンド レイルイス ブニュエルスペイン映画

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android