世界大百科事典(旧版)内のビリャヌエバ,J.deの言及
【スペイン美術】より
…ブルボン王朝が造営したマドリード王宮やグランハ離宮は,バロックと新古典主義が調和した建築で,内部にはロココ調の装飾が施されている。スペイン新古典主義の代表的な建築には,ビリャヌエバJuan de Villanueva(1731‐1811)がイスラム以来の伝統的な建築材である煉瓦を石と混用して建造したプラド美術館(1787)がある。スペイン建築がその驚くべき個性を発揮したのは,19世紀末のモデルニスモの巨匠アントニー・ガウディにおいてであった。…
【プラド美術館】より
…スペインのマドリードにある,スペイン王家コレクションの保存公開を目的に1819年に開館された,世界有数の絵画美術館。建物はビリャヌエバJuan de Villanueva(1739‐1811)によるスペイン新古典主義建築の代表作。数千点にのぼるコレクションは,ルネサンスから18世紀にいたるヨーロッパの主要流派を網羅しているが,歴代国王の趣味と宗教的・政治的な立場を反映し,ティツィアーノをはじめとするベネチア派,H.ボスからルーベンスにいたるフランドル派のコレクションがとくに優れている。…
※「ビリャヌエバ,J.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」