ピエモンテとロンバルディアのサクリ-モンティ(読み)ピエモンテとロンバルディアのサクリモンティ

世界遺産詳解 の解説

ピエモンテとロンバルディアのサクリモンティ【ピエモンテとロンバルディアのサクリ-モンティ】

2003年に登録された世界遺産(文化遺産)で、イタリア北部のピエモンテ州ロンバルディア州に点在する山上の聖域。サクリ・モンティとは、「聖なる山」という意味のサクロ・モンテの複数形表記。遺産登録された9ヵ所のキリスト教の聖域であるヴァラッロ・セジア、セッラルンガ・ディ・クレア、オルタ・サン・ジュリオ、オローパ、ヴァルペルガ・カナヴェーゼ、ドモドッソラ、ギッファ、ヴァレーゼ、オッスッチョは、主に15~17世紀に造られた。小聖堂などの宗教建築物が数多く残され、今でも多くの信者が訪れる。キリスト教信仰の象徴的・精神的意義と、周辺の森林、湖などの自然とが調和し、美しい景観を構成している。建築物の内部には、フレスコ画などが残されている。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はSacri Monti of Piedmont and Lombardy

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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