ピエール‐モーリス‐マリー デュエム(英語表記)Pierre-Maurice-Marie Duhem

20世紀西洋人名事典 の解説

ピエール‐モーリス‐マリー デュエム
Pierre-Maurice-Marie Duhem


1861 - 1916
フランスの物理学者,科学哲学者。
元・ボルドー理科大学教授。
パリ生まれ。
エコール・ノルマル・シュペリウール在学中、熱力学に興味を持ち、この分野の大家ベルトロを批判する論文を書いた。これがたたって、職には恵まれなかったが、熱力学の一般化と厳密化を行って、物理化学への熱力学の適用に貢献した。また、科学史家としても活躍し、中世文献の解読という実証的方法で「暗黒の中世」観を正す出発点を作った。著書に「世界の体系」10巻(1913〜59年)、「レオナルド・ダ・ビンチ研究」3巻(’06〜13年)などがある。他に科学哲学などの研究にも携わり、「物理学理論の目的と構造」(’06年)などを出している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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