コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ピコ・デラ・ミランドラ Giovanni Pico della Mirandola

1件 の用語解説(ピコ・デラ・ミランドラの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ピコ・デラ・ミランドラ【Giovanni Pico della Mirandola】

1463‐94
フィチーノと並ぶルネサンスイタリアの代表的プラトン主義思想家。ミランドラ城主の末子として生まれ,ボローニャパドバ両大学で学んだが,フィチーノにひかれて哲学に関心を注ぎ,一方,ギリシア語ヘブライ語からアラム語アラビア語まで修得して天才的博識をうたわれた。フィチーノの〈永遠の哲学〉に共鳴し,現実世界の対立を,その底を貫いて存在する同一性の自覚によって融和させようと試みる〈哲学的平和〉を主唱した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のピコ・デラ・ミランドラの言及

【アレゴリー】より

…(2)ルネサンス,マニエリスム 盛期ルネサンスからマニエリスムにかけて,アレゴリー表現は開花期を迎える。とくにフィレンツェのフィチーノピコ・デラ・ミランドラらの新プラトン主義者たちの果たした役割は大きく,〈聖書と神話との間に,かつて夢想もしなかった和解の可能性〉(セズネック)が提示された。ティツィアーノの《聖愛と俗愛》(1515ころ)には永遠の幸福と一時的な幸福(チェーザレ・リーパ),キリスト教的な高次の精神と低次の精神,新プラトン主義的な存在の2種のあり方(パノフスキー)など,種々のアレゴリーが指摘される。…

【オカルティズム】より

…オカルティズムはまずルネサンス期に,キリスト教的中世のなかでは表面から隠されていたさまざまな古代の知を総合して再生せしめようとする精神運動のなかにあらわれた。フィレンツェではフィチーノがプラトンや新プラトン主義者たちの著作の翻訳を通じて,その弟子ピコ・デラ・ミランドラがヘブライ語=カバラ研究を通じて,それぞれ古代の隠された知をよみがえらせ,ルネサンス芸術の理論的支柱を提供した。北方ではピコの盟友ロイヒリンやトリテミウスの後をうけて,ネッテスハイムのアグリッパが,中世を通じてスコラ学的に形骸化され,わずかに悪魔学や天使学に退化した姿をとどめるのみだったオカルティズム理論を,錬金術や占星術のような自然界に依存する分野にはじめて適用した(《隠秘哲学》1531)。…

【人文主義】より

…この中核がフィチーノを長とするプラトン・アカデミー(アカデミア・プラトニカ)で,メディチ家のバック・アップもあって,周囲に傑出した文化人を集めた。ポリツィアーノは古典研究を批判的文献学にまで高めた第一人者であり,ピコ・デラ・ミランドラは《人間の尊厳性》を著して,フィチーノの人間中心の思想を自由意志の哲学へと発展させて,人文主義の頂点を極めた。彼らの活躍によってフィレンツェは〈花の都〉とうたわれ,世界中から留学生が集まった。…

【魔術】より

…世界の中の人間の位置,自然の構造の新しい探究方法として,しかも当然のことながら,キリスト教的な世界観との融合を前提として,魔術はもう一つの知の体系たりえたのである。たとえばピコ・デラ・ミランドラは,魔術的な超自然的行為も結局は神に帰するものとして理解すべきであると説き,あるいはネッテスハイムのアグリッパは,異教的な魔術の存在を認めつつなお,カトリック信仰こそ真の魔術の源泉であると主張している。そうした場合の魔術(とくに〈自然魔術〉)は,〈すべての自然の事物と天界の事物とをひき起こす力を考察し,それらの間の相互関係を詳しく探究し,その間の目にみえない神秘的な力を知るための術〉であり,その知識を得ることによって,〈奇跡と思われるような驚くべきことを起こさせる〉ものである,と定義される。…

※「ピコ・デラ・ミランドラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

ピコ・デラ・ミランドラの関連キーワードアルブレヒト長尾景仲六輪一露之記ささめごとビヨン小栗宗湛ささめごとビヨン碧山日録横関

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone