ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピピン(中)」の意味・わかりやすい解説
ピピン(中)
ピピン[ちゅう]
Pippin der Mittlere; Pépin le Jeune
[没]714.12.16. リエージュ近郊ジュピル
フランク王国の宮宰。ピピン2世,ペパンとも呼ばれる。大ピピンの孫で,662年叔父グルモアルドの野望による一家虐殺から逃れ,679年アウストラシア分邦の宮宰の地位を取り戻した。ネウストリアの宮宰ベルカリウスを 687年のテルトリの戦いで破り,ネウストリア王テウデリヒ3世を全フランク人の王として認めるとともに,自身はネウストリア,ブルグンドの宮宰も兼ねてフランク王国の実権を握った。
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