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ファブリアーノ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ファブリアーノ
ふぁぶりあーの
Gentile da Fabriano
(1370ころ―1427)

イタリアの画家。本名をジェンティーレ・ディ・ニッコロというが、中部イタリアの出身地にちなんでジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ、あるいは単にファブリアーノと呼び習わされている。故郷で画業を修めたと思われるが、初期の活動についての詳細は不明。1390年ころから北部および中部イタリアの各地で活躍するようになり、生涯転々と各地で制作を続け、ローマで世を去る。「国際ゴシック様式」とよばれる、14世紀末から15世紀中葉にかけてヨーロッパ中に流布した宮廷的で、装飾的、幻想的、かつ優美な美術のイタリアにおける代表者と目されている。残念ながら、各地で制作された壁画や祭壇画の多くが失われてしまい、たとえば、ベネチアのパラッツォ・ドゥカーレに描かれた海戦図のような後世に大きな影響を与えた作品が、16世紀の火災で焼失したのはいかにも惜しまれる。現存する作品のなかでは、フィレンツェのウフィツィ美術館の『三王礼拝』がとくに名高い。彼は15世紀初めにはイタリアでもっとも著名で重要な画家の1人であり、その芸術性と歴史的意義は大いに評価されてよい。[石鍋真澄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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